2012年07月09日

メタボリックシンドロームに内臓脂肪CT

【内臓脂肪と皮下脂肪】
特定検診では腹囲の測定が必須になっています。腹囲は内臓脂肪に比例して増減することが知られています。
そして、内臓脂肪が多いほどメタボリック・シンドロームの発症の可能性が高まることから、腹囲を男性で85cm以下、女性で90cm以下にすることが望ましいとされました。

男性に比べ女性の腹囲の目安が多いのは、男性に内臓脂肪が、女性に皮下脂肪がたまりやすい傾向があるためです。ところが、腹囲はあくまで目安であって、腹囲が多くても内臓脂肪の少ない方もおられますし、反対に腹囲がそれほど多くなくても内臓脂肪が付きやすい方もいるのです。
このように、腹囲だけでは内臓脂肪、ひいてはメタボリック・シンドロームを正確に把握することは難しいということです。

CTスキャナを使ってへそ回りを撮影すると内臓脂肪の量を面積として直接測定することができます。面積で100c㎡以上になるとメタボリック・シンドロームの発症の引き金になるといわれます。
このように正確に内臓脂肪を測るには、CTスキャナによる方法が優れているのです。
当院では希望される方に、この方法による内臓脂肪計測を行っています。スタッフまでお気軽にご相談ください。

以下は実際の腹囲と内臓脂肪、皮下脂肪の状態です。わかりやすくするために内臓脂肪は赤、皮下脂肪は青に色分けしていますが、実際の画像には色がついていません。

メタボリックシンドロームに内臓脂肪CT
内臓脂肪面積:61.63c㎡
腹囲:74.9cm

健全な状態です。皮下脂肪、内臓脂肪、ともに比較的少ないのが解かります。
また、一般的に言われている腹囲も90cm以下ですので、メタボリックシンドロームの心配もありません。





メタボリックシンドロームに内臓脂肪CT
内臓脂肪面積:123.21c㎡
腹囲:109.3cm

内臓脂肪面積が100c㎡をこえています。内臓脂肪が非常に多いとされる150c㎡以下ですが、皮下脂肪面積が多いのが解かります。
女性は特に 皮下脂肪>内臓脂肪 の傾向が多いのが特徴です。









メタボリックシンドロームに内臓脂肪CT
内臓脂肪面積:165.61c㎡
腹囲:92.10cm

内臓脂肪面積が非常に多いのが解かります。
男性の場合 内臓脂肪>皮下脂肪 という傾向が多いのが特徴です。



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Posted by KMCゆかいな仲間 at 10:50│Comments(0)医療情報
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