2014年02月21日

メロスの全力?を検証!

NHです。

「走れメロス」といえば読んだことはなくても、聞いたことのある小説の題名ではないでしょうか?


かくいう私も読んだことがなく、大雑把に内容を把握しているにすぎません。

「走れメロス」は太宰治の小説で、死刑囚としてと囚われていたメロスは、妹の結婚式に出席するために一時的に身代わりになってくれた友人を救うため、片道およそ40kmの道のりを都合2日間で往復することになります。

つまり、80km近くを頑張って走ったことになっています。



一見、メロスを信じて身代わりになった友人との約束を果たすため必死で走り続けたように見えますが、視点を変えると面白いものが見えてきます。







一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した中学2年生の村田一真くんの「メロスの全力を検証」(PDF)という研究結果がとても興味深いものになっています。




村田くんによるこの検証では、小説の記述を頼りにメロスの平均移動速度を算出しています。

その結果、「メロスはまったく全力で走っていない」という考察に行き着きついてしまいますびっくり!



簡単に内容を紹介すると、メロスは行きは平均時速3.9kmで歩いていって、最後の死力として走ったとされる帰り道後半も平均時速5.3kmの早歩きだったというのですがーん

一般男性のフルマラソンの平均時速が約9kmだそうですので、まったく走っていないことになります(笑)





小説を読みながら、どの程度のスピードだったのか考える方はいらっしゃるでしょうけど、それを実際に小説の記述からキーワードを拾いだし、時間を割り出して検証しようと言う発想はなかなか無いですね。

「走れメロス」と書いてあれば、メロスは走っているものという固定概念を持ってしまいますが、先入観を捨てて小説の中に出てくる、「疾風のごとく」や「沈んでいく太陽の十倍も早く」といった言葉に惑わされることなく、疑問に対して冷静に科学的な検証を試ています。

こういう柔軟な発想はいつまでも持っていたい感覚ですね。





最後に、村田君の一言

「『走れメロス』というタイトルは、『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」ベー

村田君、ナイス!チョキ



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Posted by KMCゆかいな仲間 at 12:49│Comments(2)つぶやき
この記事へのコメント
村田君?って子も凄いですが、
「一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクール」
に、目が行くNHさんも凄いと思いますよ!!!
Posted by さむスタッフさむスタッフ at 2014年02月22日 08:53
ブルーレンジャーさん、

たまたまニュースの記事で見つけただけです^^;
でも、なかなか良い発想の持ち主ですよね(笑)
Posted by KNCゆかいな仲間KNCゆかいな仲間 at 2014年02月24日 14:03
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